T-249　ウォールナットで作った組み接ぎのローテーブル

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テレビボードC-512をオーダーしてくださった長野県のMさんから、客室用のローテーブルをご注文いただきました。

Mさんは松本市の「設計工房　悠」　さんの設計で新築をされたのですが、設計段階から客間のローテーブルを私達に任せてくださる計画で進んでいたので、工事の途中に空間の様子を見せていただきに伺ったり、テレビボードを納品した際にも、段ボールの型板を持参して適したサイズを検討するなどしながら、その場所にふさわしい座卓を検討して行きました。

とは言ってもMさんの中でデザインの大枠は決まっていて、決めるべきはサイズとディテールくらいなもの。それでもMさんは真剣です。行きつ戻りつしながら、最終的には上図のようなローテーブルをお作りすることになりました。

そしてこちらが完成した客間用の座卓です。木材はウォールナット。塗装方法はオイルフィニッシュになりました。

天板と側板との接合部分は「組み接ぎ」になっています。これはMさんにとっての必須事項。展示室でご覧になったローテーブルの「組み接ぎ」が忘れられず、ぜひ取り入れて欲しいとのご希望でした。

高さは３４センチ。実はMさん、この部屋専用の座椅子を購入予定で、それに座った時に快適な高さを探りたいということで、実際にその座椅子を手に入れられた後で実物に座りながら実験をして高さを決めました。

これは納品に伺った際に撮影させて頂いた写真です。座椅子との相性もバッチリでした。

低い天井とうぐいす色の塗り壁。その壁の色と同系色で揃えられた座布団。とても居心地の良い空間でした。

Mさん、ありがとうございました。