D-160　 幅80cm メープルの小さなPCデスク

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東京都のHさんからテレワーク用のコンパクトなPCデスクについてご相談をいただきました。Hさんのご希望は下記のとおりです。

・サイズ 幅：80cm 奥行：55cm 高さ：73cm
・将来はクランプ式モニターアームを取り付ける予定
・2台のモニター（アーム込みで20kg程度を想定）を乗せてもぐらつきがないようにしたい
・デスク中央に幅20cm程度の欠き取りを作り、モニターアームをそこに取り付けることで机を壁につくように設置したい
・OAタップ置き場は作らず、奥に奥行20cm程度の棚を作りたい（そこにOAタップやルータを置く想定）
・デザインは5118か5132のようなものにしたい
・素材は色が明るめのものにしたい

このご希望を拝読した時にまず思ったことは、幅80cmのデスクにモニター2台というのは現実的ではないだろうということでした。しかし、よくよくお話しを伺ってみると、だからこそのモニターアームで、1台はメインモニターとしてデスクの中央に、もう一台はサブの小さめのモニターを、これはデスクの側面にやや斜めになるよう、モニターアームを駆使して配置するとのことでした。他にも幾つか疑問や不安はあったのですが、Hさんはそれらに対しても的確な回答をお持ちでしたので、安心して設計を進め、下図のようなデスクを製作することになりました。

これが決定図面ですが、上面図に描かれている赤い四角形はモニターアームのベースプレートで、側面図に描かれている黒い突起物は、そのアームを支えるクランプになります。完成したデスクに希望のモニターアームを取り付けることができなかったのでは意味がありませんので、事前にアームを工房まで送っていただいて、実物を目の前に、その実寸を計測しながらデスクの設計をしました。

こちらが完成したデスクです。Hさんのご希望にありましたとおり定番デスク5118のイメージを反映させています。かっちりとしたフォルムの、いかにも頑丈そうなデスクになりました。

選んだ木材はハードメープル。チェリーも候補に挙げられていましたが、チェリーは経年変化によってかなり濃色になりますので、より明るめのメープルをお選びになりました。

天板のエッジや四隅は全て「3R面取り」と呼ばれる処理が施されています。腕や肘が当たっても痛くない程度に、ほんの少し丸めてあるということです。

本が並んでいる棚は、実際にはモデムやOAタップの置き場として使われます。他に高さ25cmのルーターもあるそうなので、これを立てて置くことができる高さを確保しました。

引き出しにはスライドレールが取り付けられているので、引き出しを最後まで引いても抜け落ちることがなく安心です。

モニターアームを取り付けた様子をご覧いただけなくて残念ですが、Hさんからは「モニターアームの取り付けは全く問題ありませんでした。モニターを2台取り付けた状態でもアームは安定しており、デスク本体も全くぐらつきがありません。少し力を込めて揺らそうとしてもビクともしませんでした。」と、快適にお使いいただいている様子のレポートをいただきました。
Hさん、どうもありがとうございました。