C-536 　高さ48cmの霊璽を納めるための祖霊舎（神徒壇）

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神奈川県のTさんからご注文いただいた祖霊舎（神徒壇）です。

Tさんの家は神道で、代々受け継がれてきた霊璽（仏教の位牌のようなもの）があるそうなのですが、これが高さ４８cmという、なかなか類を見ない大きさのため、これを納めるにふさわしい祖霊舎（仏教の仏壇のようなもの）が見つからなかったことと、一般的な白木造りの祖霊舎ではなく、リビングに置いても違和感のないデザインのものは無いかと探していらして、クラポのウェブサイトを見つけてくださいました。

Tのさんは、打ち合わせのために神奈川からわざわざ工房を訪ねてくださいましたので、対面で細かな打ち合わせをすることができ、上図のような祖霊舎（神徒壇）をお作りすることになりました。

こちらが完成した祖霊舎です。木材の種類はブラックチェリー。扉を閉じてしまうと、宗教的なニオイが全く感じられないシンプルな外観になります。

実はこの祖霊舎、けっこうな高さがあります（高さ70cm）。大きさの目安として、身長160cmの人物イラストを並べてみました。

神道の霊璽（御霊代）は、仏教の位牌と違い、基本的には人の目に触れない場所に安置すべきとされています。この扉はそのためのもの。冒頭で触れた高さ48cmの霊璽（御霊代）はこの中に安置され、特別な時にしか開かれることはありません。

これは霊璽を収納するための扉を全開にした様子です。全開にした時の開口幅は約14cmでした。

霊璽を納める内扉を閉じた手前には「神鏡」、「瓶子」、「真榊」が並べられます。その下には関連した小物などを収納しておくための引き出しがあります。

引き出しの下にはスライドする天板があり、ここに「榊」と「三宝」が置かれます。

今回はTさんのご希望によりチェリー材でお作りしましたが、ウォールナット、メープル、ナラでもお請けできますので、ご注文の際にはご希望の材種をお知らせください。

Tさんからは「とても美しい仕上がりで嬉しく思います」とメールをいただきました。　Tさん、ありがとうございました。