C-515　高さ135cmのリビングボード（ブラックチェリー材）

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東京都のMさんからご注文いただいたリビング用のキャビネットです。

Mさんとは、Mさんの苗字が変わる前からのお付き合い。C-141、C-140、T-85のセットなどなど、たくさんの家具をご購入いただいています。今回は約12年ぶりのご依頼で、転居を機にC-141の隣に並べるリビングボードをオーダーしてくださいました。

前回のご注文の際もそうでしたが、Mさんはご自身の要望を端的な言葉で箇条書きにしてくださるので、要点を掴みやすく、原案の作成もスムーズに進みます。少しのやり取りで上図のようなリビングボードをお作りすることに決まりました。

こちらが完成したリビングボードです。ベースになっているのはC-468。小引き出しの様子や細部の意匠こそ違いますが、全体の雰囲気はC-468とよく似た仕上がりです。

C-468との違いのひとつは側面から見た様子です。Mさんの言葉をお借りすると「C-468のエッジーな部分を柔らかくした感じ」の外観となっています。

また、小引き出しにはツマミを追加しました。先述のとおり、このキャビネットはC-141の隣に置かれるので、同じ形のツマミを取り付けることで統一感を持たせたいというMさんのご希望でした。

小引き出しの右隣にはオープンスペース（ガラス器が飾ってある部分です）。この点もC-468と同じですが、Mさんのご希望により背板を無しにしているのでだいぶ明るく感じられます。

天板の下には深さのある引き出しが4つ。深さは上段が11cmで下段が12cmです。

この4つの引き出しにはスライドレールを取り付けました。重たくなってもスムーズに動きますし、いっぱいまで引いても抜け落ちる心配がないので、小さなお子さんや腕の力が弱くなった御高齢の方にも安心してお使い頂けます。

そして下段は観音開きの扉です。Mさんの構想ではC-141と同じ意匠の引き戸にしたいお考えもあったのですが、両者の図案を並べた時に、観音開きの方がバランスが良かったので、こちらをお選び頂きました。

扉の裏面に見える2本の角材は扉の反り止めです。実はこの中に反り止め用の金属プレートが仕込まれていて、それを木のカバーで覆っています。

Mさん、この度もありがとうございました。