Home > Products > 椅子・スツール・ベンチ・ソファ > チェア 5362
2025年の新作です。
この椅子は、2025年3月に長野県内で開催された「すわって展」という椅子だけを集めた展覧会に出展するために作られたものです。このイベントのことを知ったスタッフの薛(せつ)から、自分も参加してみたいという申し出があったので、とあるお客様からご依頼いただいていたカウンターチェアの製作と絡めて取り組むのならばいいよ、ということで実現に至りました。
※「すわって展」の概要はこちらでご覧いただけます
椅子展への出展が決まる前から製作が予定されていたカウンターチェアのご依頼主は、海外から観光でいらした方々に日本の伝統文化を紹介するための飲食店をオープンする計画をお持ちで、これにふさわしいハイチェアをオーダーするためにクラポを訪ねてくださったのでした。そのような次第ですから、デザインのテーマは「和」や「和洋折衷」となります。これを担当することになった薛(せつ)は、城、富士山、歌舞伎、舞子さん等々、日本を象徴するキーワードを列挙して手がかりを探ります。そして一ヶ月ほど悩んで導き出した答えが「折り紙」でした。
江戸時代から親しまれていたと言われる折り紙はまさに日本の伝統文化と言えるでしょう。キリッとした折り目の美しさ、精巧なディテール、一枚の紙から立体を造形して行く知恵や想像力。そういった日本人ならではの感性を「椅子」という道具に投影させるために、試作とスタッフミーティングが幾度も幾度も重ねられ、タイムリミットぎりぎりでこのような形にたどり着きました。
こだわりのひとつは「直線」。折り紙らしさを表すために曲線の使用を避け、まっすぐな線だけで構成しました。
下に向かって広がる脚は、「袴(はかま)」を意識したディテールです。「折り紙」をテーマとしつつ、同時に「日本の伝統文化」をできるだけ取り入れたいという思いがこうした部分に反映されています。
背もたれの形は「扇子」を意識したもの。日本文化の代表格である「きもの」を何らかの形で表現したかったのですが、妙案にたどり着けなかったので、和装の際には欠かすことができないアイテムである「扇子」を取り入れてみました。
背もたれのこの折り目のラインが最も「折り紙」らしい部分でしょうか。
日本らしさを語る際に浮かぶワードのひとつに「精緻さ」が挙げられるかと思います。そんな細やかな部分を表現するために技巧にもこだわりました。
これまで試みたことのない、新しい工法にもチャレンジしています。椅子展の会場では、同業の仲間たちからこの工法に関する質問が多く寄せられました。
完成したカウンターチェアはクラポの展示室でご覧いただけます。ぜひ座りにいらしてください。
カウンターチェア5362 『ORIGAMI』 | |
サイズ | 幅52cm 奥行き51cm 高さ92.5cm 座面の高さ60cm |
材質 | ウォールナット (木材の種類・木材のサンプル) |
仕上げ | オイルフィニッシュ →詳しく |
参考価格 | ¥120,000 (税込み¥132,000) 配送費は別途 ウォールナット材またはチェリー材で製作した場合の価格です。 その他の材種で製作する場合は別途お見積りしますので、お問い合わせください。 |
・椅子については、幅や奥行きなどのサイズオーダーは承っておりません。 座面の高さについてのみご相談いただけます。 |
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納期 | ご購入ガイドのページをご覧ください。 |
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・木材の種類・木材のサンプルは→こちらのページ ・すべて無垢材を使用しています。 ※価格には配送費は含まれていません。→お届け方法・配送費について |
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